
高3の初夏のこと。
掃除当番を押しつけられてゴミ捨てに行こうとしていた時の話。
焼却炉は校舎から少し離れた運動部の部室の裏にあった。
この日は天気も悪く、部活をしている人達もいなかった記憶がある。
雨がシトシト降り続く音だけが響く、活気の無いグラウンド。
そんな中、呻き声のような声が響いてきた。
バスケ部の部室は少し窓が開いていて、どうやらそこから聞こえてくるみたいだった。
その当時いじめが流行っていたので、誰か殴られているんじゃないかという捉え方しか当時の自分は出来なかった。
そしてその窓をこっそり覗いてみると、隣のクラスの京子(仮名)と同じクラスでバスケ部の川口(仮名)がヤっていた。
京子は赤いフレームの眼鏡が印象的で、例えるなら長谷川京子を幼くしたような感じでかなり可愛い。
川口はスポーツ万能で長身。
サッカー選手の川口に似てるらしい。